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Channel: 養護学校を通過する子供達・親達へ・メッセージ
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日記・こづかい帳のデジタル化?

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<卒業後の家庭学習・・・は難しい・・・>

子供は、養護学校高等部(現在は特別支援学校高等部)を卒業し、この4月で仕事歴7年目を迎えます。

学生時代のように授業がなく、書くこと自体がなくなるので、自家製の日記帳を与え、書かせていました。こづかい帳も作り、記入させていました。

でも、面倒くさいのか、生活が単調で書くことが見つからないのか、段々、日記も小遣い帳も間遠になり、そしてついに全然書かなくなってしまいました。

そうならないように、これまでにも形式を簡略化したノートを作るなど、手を変え品を変えていた私も、全く改善されないこの状態に、さすがに嫌気がさしてきてしまいました。

でも、日記を付けていると、去年仕事をどんなふうにしていたのか、とか、店長の面接はいつだったのか、とか、仕事で着るエプロンの替えはいつ頃もらったのか、とか、前の様子がわかるので、やめるのはいかんなあと思いました。

また、こづかい帳は、たぶんお金の価値や多寡など理解していないとは思いつつ、一体ひと月にいくらお金を使ったのか、とか、季節の洋服はいくらで買ったのか、とか、パーマ屋さんでカットしたのはいつだったのか、とか、後で見た時生活の参考にもなるので、こちらもやはり、やめるのはいかんなあと思いました。

そして、もしこれらをしないとなると、ちょっと恐ろしいことなのですが、子供は、卒業後は、1字たりとも字を書かない日常を送る、ということになってしまうのです。本当に困ったもんだなあと思いました。これでいいのだろうかと思うようになりました。

<ローマ字入力様・様>

子供が飽きずにやっていること、それはパソコンで見るYOUTUBEと、携帯電話やパソコンでするゲームでした。私が注意しないと、いつまでもやっています。

仕方ないか、鉛筆放棄・・・と、不本意ながら、私は今までの考えを変えました。

日記とこづかい帳の継続だけを主眼とし、作業はデジタル化していくことに決めたのです。

ダイニングテーブルにノートパソコンを移動せよ。

日記:一太郎・起動、こづかい帳:エクセル・起動。

そう子供に指示を出すと、最初は嫌がっていたものの、物珍しさもあり、入り込んできました。

ローマ字入力は、中学校で担任の先生が、毎日小テスト形式の練習帳で教えてくださっていました。今からもう10年くらい前の話で、覚えているかなと思ったのですが、段々当時の感覚を思い出してきたらしく、キーを打つ指先がそれらしくなってきました。

あの頃は、毎日こんなに単調なローマ字練習をしてどうなるのかなと思っていましたが、「三つ子の魂百まで」、担任の先生には感謝感謝、ローマ字入力様様です。

パソコンにしてからは、毎日夕食後に日記を付けることが続いています。鉛筆で書くほうが時間的にはずっと早いのですが、子供は文句も言わず、キーを叩いています。

さらに面白いのは、キーを打ちたいがため、書き留める出来事を探しているのです。

ふううーん、そういうものなのか。

これも時代の流れか・・・障害児だってデジタルだよね。

いや、もしかしたら、障害児こそデジタルだ。

と、そんなふうに思う今日この頃です。


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